DOOM Eternal ファーストインプレッション…のつもりだった
3/20 DOOM Eternal 解禁されました。
前作 DOOM (2016) で好きになってしまったので、価格に躊躇せずプレイ。
私の感想を要約すると
「前作からの改良を含むいいゲームではあるけれども、うまくはまれず前作ほどの勢いを感じれず及第点。」
です。
戦闘面
攻撃が最大の防御というレベルではなく、弾薬の補充もアーマー・体力の回復すらも攻撃から得られるようになっています。
前作ではチェインソウの燃料含め弾薬がステージの特定箇所からしか得られなかったため、フロア攻略と弾薬管理が表裏一体のものとなっていて、良く言えばステージ攻略しがいがある懐の深さを持つ、悪く言えば未熟なプレイヤーは弾薬不足から苦労するコトになるというものでした。
しかし今回はワンフロアごとの戦闘に対して、チェインソウでの弾薬補充を計算に入れたつくりになっています。
さらに敵対勢力の悪魔によっては、弱点ともいえる部位だったり武器種別が存在して、弱点にはダメージの通りがいいものの、そうでない武器では効果が薄く弾薬を消費させられるようになっています。
(しかも前作より弾薬の最大所持数が少ない)
この調整のため、今作はワンフロア戦闘ごとに「敵を弱点武器でできるだけ倒す、弾薬が足りなくなればチェインソウで補充」という流れが、進行のための基本パターンとなります。
例えばなのですが、前作のヘルナイトはショットガンでひるませながらダメージを与えていったのですが、今作はそれが通じず、さらにプレイヤーへのフォーカスがきつめのため、弱点武器の連射で応戦することになります。
「襲い掛かってくる敵をさばき撃つ」というシンプルな所作とは異なり、弱点武器への切り替えと弾薬補充のコトを意識させられやすくなっています。
こういう部分で、DOOM Eternal のデザイナーに意図された動き通りに、操作をさせられていると強く感じてしまうのでした。
動線の存在を強く感じすぎるというのかな。
本作のこのパターンが煮詰まったのが最終ステージ。
チェインソウ&クルーシブでの体力回復・弾薬補充と、敵本体への攻撃の繰り返し。
これこそ、本作の戦闘が慣れればうまくなっていくという実感が持てる反面、どのステージでもやっている内容が同じ作業的なものだと突き付けられ自覚させられ、冷めてしまいました。
(FPSゲームですし前作から回避行動とりながらダメージ出すだけといっちゃあ、そうではあったのですが。)
音楽
ここは変わらず、 Nic Gordon 作です。
でも前作の方が鬼気迫る暴力的なサウンドに感じられて好きだったなぁ。
... とここまで 3/30 に雑に感想の流れを作っていたのですが前作ほどの勢いはなく、草稿のまま放り出してました。
記事整理のため消そうか考えましたが、2016 reboot で惚れたシリーズなので半端な感想ではありますが、追記して残しておくことにしました。
ゲームに感動させられる部分って多彩にあると思います。
繊細なキャラクター描写であったり、秀逸なシナリオであったり。
私はたとえばシュタインズゲートであれば、そのシナリオにぐっとくるという部分ももちろんありましたがそれと同時に、
「ノベルゲーム周回の飽きからくるテキストスキップ作業感と岡部の心情をリンクさせて、その不満を昇華させているなんてすごい」
と開発者への称賛と畏敬の念を抱かざるを得ませんでした。
たとえば PUBG であれば、
「普通のデスマッチであればデス後の試合が終わるまで待たねばならない退屈でストレスを感じる時間がなく、勝ち抜けている方にも負けた方にも優しい仕組みをもっている!」
と新しい構成に驚嘆させられたりと、開発者がプレイヤーのゲーム体験にどのような配慮をしているのかという部分に、よく関心が向いていました。
そんな性格なこともあって、 Eternal の "出来過ぎな部分" を強く受け取りすぎて残念に感じたのかもしれません。
やりきれない思いを抱えながら DOOM Eternal のレビューサイトなどを見ました。
するとやはり、巧妙に組まれた戦闘システムなどが見事に褒められているのです。
たしかにその通り。 正しい分析です。 異論なし。
しかし、私には素直にそう感じられなかった体験があります。
用意されたゲームのポイントポイントに良さを感じつつも、どこか振り切った楽しさを感じられなかったあの想いが、一時的な感情のブレではなく真の想いであったのかよく確かめたい。
そのためには、最高に興奮した 2016 の再プレイと Eternal を時期を空けずにプレイしなければならないなという思いを持ったまま、今に至ります。
好きなシリーズなのでその最新作を好きと言いたい気持ちを控えたまま、一作 20-30h ほどかかる時間と、自分の抱えた信じがたい思いに躊躇しているのでした。
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